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REPORT
2025.11.14

【開催レポート】第二回「aBCネクストステージキックオフ」

「意志ある挑戦が溢れる社会を創る」ことをミッションに活動してきたaBC。

10月17日(金)第二回目の「aBCネクストステージキックオフ〜設立10周年への共創スタート!〜」が、パートナー企業であるENEOSリニューアブル・エナジー株式会社 本社を会場に実施されました!
今回は、aBCの歩みからaBC共創事例紹介、参加企業による持ち込みアジェンダピッチ&ブレインストーミングなどの盛りだくさんの内容をダイジェストでお届けいたします。

 


 

当日ご参加いただいた企業・団体のみなさま(全19社)

セイノーホールディングス株式会社/アビームコンサルティング株式会社/日本航空株式会社/ロート製薬株式会社/株式会社YUIDEA/マネックスグループ株式会社/ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社/LINEヤフー 株式会社/NTTデータグループ/株式会社 ウニベル/株式会社 浜田/NTT 株式会社/株式会社 ビズリーチ/株式会社 NTTドコモ/都立産業技術高等専門学校/ドルトン東京学園/株式会社 朝日新聞社/株式会社 毎日新聞社/森ビル 株式会社

※以下敬称略


 

オープニング&aBCの歩み紹介

会場は「麻布台ヒルズ」に位置するENEOSリニューアブル・エナジーの本社会議室をお借りしました。
今回もaBCの活動をより多くの方に知っていただくためのセミオープンな場にすべく、木戸さん、濱田さん(ERE)、徳永さん・二瓶さん(ロート製薬)、横山さん(ウニベル)といった事務局メンバーが中心となって、準備を進めてまいりました! 

受付準備中のメンバー。左から二瓶さん、綿地さん(YUIDEA)、木戸さん

 

前回同様、まずは参加者の皆さんが車座になって座り、初参加の方からは参加動機やこの場への期待を語り合う、和やかな自己紹介から幕を開けました。

自己紹介の挨拶をするのは初参加の中嶋 愛さん(森ビル)

 

続いてaBCの歩みと存在意義について、徳永さん(ロート製薬)が熱く語りはじめます。
徳永さんは、ロート製薬の山田会長やセイノーホールディングスの田口社長が2018年に立ち上げた「and Beyondカンパニー」というプラットフォームの成り立ちについて説明。aBCの歩み、そして山田会長の「会社では人は育たない」という言葉に込められた深い真意を、具体例を交えながら詳しく解説していただきました。

aBCの歩みと存在意義について語る徳永さん

 

その言葉が意味するのは、「会社の中で決められた仕事をしているだけでは、人は本当には育たない」ということ。自ら課題を発見し、考え、動き、解決していく―その経験の積み重ねこそが、個人の力を引き出し、真の成長につながるという考え方です。

これからの時代は、個人が各々の興味や志を大切にし、副業やプロボノといった「越境」を通じて自らを成長させていくことが不可欠だと強調。
aBCは、まさにそうした個人の「やりたい」という強い思いや意志から生まれる多様なチャレンジを応援する「出島」のような存在として機能し、新しい挑戦を力強くサポートしていきたい、と語られました。

 

共創事例紹介
たすき掛けプロジェクト/セイノーホールディングス・渡邉さん


 

第一回目の開催に引き続き、今回は2つのaBC共創事例をご紹介。

「たすき掛けプロジェクト」について語る渡邉さん

 

渡邉さん(セイノーホールディングス)からは、マネックスグループとセイノーホールディングスの共創「たすき掛けプロジェクト」の魅力と成果をご紹介いただきました。
大企業特有の「本音を言いにくい」文化に着目し、「自社の社長には話しづらいことも、他社の社長になら相談しやすい」という人間心理を逆手に取ったユニークなアプローチです。志を同じくする両社の社長たちが、互いの社員の挑戦を全力で後押しすることで、個人の成長や会社の未来をも育むことを力説されました。

社員が両社の社長や子会社の社長に対し、自身のビジネスアイデアや個人のミッションについてプレゼンテーションを行い、多角的な視点でアドバイスをもらう場となっています。「たすき掛け」を契機に、社内の新規プロジェクトへの参加、新規ビジネスの立ち上げといった具体的な成果が生まれています。今後は「タスキ掛け2.0」として、ポジティブで刺激的な取り組みをさらに多くの企業に広げ、「自分たちの常識が世間の非常識」だと気づける学びと成長の場へと発展させたい、と今後の力強い展望を語ってくださいました。

 

共創事例紹介
Campus Everywhere構想/ウニベル・横山さん




「Campus Everywhere」について語る横山さん

 

横山さん(ウニベル)からは環境に縛られず、誰もが挑戦できる社会をつくるために、若者が学びの場を移動できるCampus Everywhere構想について話していただきました。
横山さんは、2024年株式会社 電通を退職し起業。生まれ育った地域や環境によって、若者の挑戦の機会が偏ることがないように「Campus Everywhere」というプラットフォームを通じて、学生が移動し、出会い、覚醒する機会を全国に広げる挑戦を続けています。

2024年9月には、理念に共感する木戸さん(ERE)上入佐さん(JAL)と共に3社で石川県 能登で学生を中心としたフィールドワークを実施。
当日はオンラインで上入佐さんも加わり、木戸さん・横山さんとは既存のビジネスパートナーの枠を越えた絆が生まれていることや、これからの時代に大企業が社会課題に取り組むうえで、このプロジェクトが非常に意義深いということを語りました。

 

持ち込みアジェンダ共有
「プロボ能登」社員の想いをどう社会の力に変えていく?/LINEヤフー・ 佐藤さん




「プロボ能登」について語る佐藤さん

 

佐藤さん(LINEヤフー)は、能登半島地震復興支援プロジェクト「プロボ能登」を紹介。「自分のスキルで社会貢献したい」と考える企業社員が、能登の復興ニーズに対し、3~4ヶ月のプロボノ活動を通じて貢献する「プロボ能登」。能登官民連携復興センターなどと連携し、現在8社が加盟しており今後も賛同企業を増やし社員の力を社会貢献へ広げていきたいと語りました。

 

持ち込みアジェンダ共有
『MOTTAINAIキャンペーン』「もったいない」という言葉でムーブメントを起こすには?/毎日新聞社・近藤さん




「MOTTAINAIキャンペーン」について語る近藤さん

 

毎日新聞社の近藤さんは、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが感銘を受けた日本語「もったいない」を世界共通語にしようと始まったキャンペーンを紹介。この言葉は「3R(リデュース、リユース、リサイクル)に『リスペクト』を加えた4Rの概念」で2005年から植樹活動や企業との商品開発、メディア発信を通じて広めてきたと説明しました。今後は「せっかくの機会を逃すのはもったいない」のように言葉の持つ意味を広げ、社会課題解決に繋がる波を、企業や個人との協業を通じて起こしていきたいと呼びかけました。

 

持ち込みアジェンダ共有
『Beyonders2.0』Beyonders(越境体験)が当たり前になるには?/Beyonders事務局・徳永さん




「Beyondersプロジェクト」について語る徳永さん

 

徳永さんは、社員が社会課題解決を通じて成長する「Beyondersプロジェクト」を紹介。「社会貢献に関心があるが、どう始めたら良いか分からない」という企業人材に対し、地域の社会課題プロジェクトとマッチングするこの取り組みは、3ヶ月間の「お試し」期間を設けることで参加のハードルを下げ、共感を軸に多様なプロジェクトへ参加を促進。企業が社員の成長を「越境体験」を通じて応援する文化を広げたいという展望を語りました。

 

アイデアブレスト&Beyondフェロー紹介




ピッチ共有後は、参加者は特に関心をもったピッチオーナーのもとでブレインストーミングや意見交換を開催。

徳永さんのチームでは、人事的な研修プログラムの位置づけで挑戦すると本業に活かせるのではないかという意見や、まず「素晴らしいプロジェクト」があることで良い人が集まり、良いサイクルがまわりプロジェクトの価値が高まる、という意見がでました。

近藤さんのチームでは、「もったいない」という言葉に込められた概念を伝えていく必要があり、環境問題に縛られず、キャンペーンにとって一番大事なのは何か。間口を広げることで考え方をつなげていくことで目指すべき世界に広げていくというという意見がでました。

佐藤さんのチームでは、プロボノに参加した人が体験や感謝を直属の上司に言い、現場にきてもらい一緒に参加するなど巻き込むことで、プロボノの意義を浸透させていく試みにトライするなどの意見がでました。

右はBeyondフェローとして紹介を受ける金田さん

 

また今回から登場した位置づけに「Beyondフェロー」があります。

aBCを受け皿にしながら、自らの挑戦の軸をもち「挑戦と応援の文化」を社会に広めていく方として、今回は「Beyondカンファレンス」第一回からご参加いただき、aBCに多くの助言や共感・応援していただいている金田さん(NTTデータグループ)を紹介させていただきました。

 

 

参加者からは、「ぜひまた参加したい」という声が多く寄せらただけでなく「企業を背負うだけでなく、個人として挑戦する主体性に心を動かされた」「自社だけでは成し得ないからこそ、心強いパートナーとの共創の必要性を改めて実感した」といった、熱い感想が寄せられました。今回もまた、参加者全員のエネルギーが交錯する、活気に満ちた時間となりました。

aBCの取り組みや共創プロジェクト、そして応援の場である「Beyondミーティング」に少しでもご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一度その熱気に触れてみてください。

皆さまとの新たな出会いを心より楽しみにしております!

 


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